他人事ではない建物の欠陥。
マスコミ取材で説明しきれなかった現象
よくある「欠陥事例」を写真・図解でご紹介。あなたの住まいに心当たりはありませんか?
知らないと損をする。教えられたことがデタラメだった。第三者だから言える本当のこと。
雨漏りや、クロス・外壁等のひび割れ・・・欠陥かな?と思ったら是非その症状と比較してみてください!
我々が依頼された日々の検査記録です。
木造で家を建てる場合、大敵となるシロアリ
への配慮は欠かせません。
特に、湿気の多い地域等は要注意です。
建築基準法施行令第49条第2項では
「構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、
地面から1m以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、
必要に応じて、しろありその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない」
と規定してます。
このように無処理ですと、シロアリに食べられます。
この現場は薬剤を浸透させた土台を使用することに
なっていましたが、薬剤の注入が確認できません。
通常、薬剤が注入されていれば、緑色をしてます。
また、無色のものでも、薬剤を注入したなら、
インサイジング加工の跡があるはずです。
まあ、檜(ヒノキ)等を使っていたり、
現場で薬剤を散布したなら話はわかりますが・・・・・
もし、何も施してないなら、シロアリやカビ、腐りに見舞われる
最悪の欠陥住宅になってしまいます。
本日は構造金物の固定不良の話。
再三、このブログでも紹介はしてきましたが、
木造軸組工法(伝統工法)に於いて、
筋かいと呼ばれる斜材を釣り合い良く配置することは
非常に重要です。
特に、地震時や台風時には、この斜材が水平力に対して
抵抗します。
ただし、筋かいの端部が構造金物(筋かいプレート等)で
適切に固定されていればの話・・・・・
金物に釘が打たれてません・・・・
(実は床下断熱材もなく、カビも発生してます・・・)
阪神大震災でも、筋かいの端部固定不良により
全壊した家も多かったと聞きます。
ちょっとしたことですが、いざというときに
明暗を分ける部分ですので、しっかりチェックしていただきたいものです。
こんにちわ。
本日は致命的な基礎の欠陥がある事例です。
私が 『致命的』 という表現を用いた理由は
『建て直すより他、補修する方法が無い』 からです。
なぜならば、補修することできないから・・・・
このような欠陥は補修することが容易ではなく、
建て直すしか他、方法はありません。
写真はべた基礎の耐圧盤(底盤)の厚みを計測しているところ・・・・
建築基準法告示第1347号では、べた基礎の耐圧盤(底盤)の厚みを
12cmとしており、10cmしかない本件建物は
建築基準法告示違反に該当します。
また、本件建物の基礎耐圧盤の鉄筋は下に沈んでました。
べた基礎の場合、耐圧盤の曲げ強度を確保するためには
耐圧盤鉄筋は上側に配置される方が理想的です。
これからどのように補修するのか、想像できません。
残念ながら、建て替えるしかないと思います・・・・
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